たまたま見ていたテレビで20数年前の朝ドラ「ちゅらさん」をやっていました。
世の中には、知っていたほうが良いことってあると思うのですが、まさにこの番組で扱っていた内容は、わたしにとって「もっと早くに知りたかったこと」です。
次女を出産して、ほっとしているわたしの元へ、同居していた実父母と、長男、長女を毎日のように旦那が連れてきてくれました。
それは、出産の3日目のことでした。4月の暑い日でした。みんなで、産院に来てくれた帰り際、「きてくれてありがとう。」と、車を見送るわたしに向けた父の笑顔が、とっても綺麗だったのです。男の人に綺麗って、変かもしれないんですけど、本当に綺麗だったのです。
「あれっ?」と、わたし。
そのあと、いつも夕方にかかってくる旦那からの電話が来なくて、「おかしい?」と思い、家に電話をかけてみると、涙声の母の声。
父は、心臓の発作でなくなってしまいました。
父の死後、同じ年の4月からNHKでやっていたちゅらさんで、「人は、死ぬ前に、綺麗な顔を見せるものだ。」と、いうようなセリフがありました。
「!」
それを、先に知っていれば‥
忘れられない、一場面です。