わたしの宝物は、3人の子どもたちとの思い出です。長男が10歳、長女が8歳、次女が5歳の頃までのことです。共稼ぎで働いていたため、仕事が終わってから3人を保育園と学童に迎えに行き、その後に買い物をして、家に帰ってから夕飯を作っていました。毎日、目がまわるほど忙しかったのですが、お風呂に入って寝る前に、わたしのお気に入りのイベントタイムが待っていました。
「今日は僕がお母さんの隣だよ」
「ずるいよ、お兄ちゃんばっか」
「今日は、わたしだよ」
位置どりでもめたすえ、ほぼ毎日、右側に長男、左側に長女、そして、わたしの上に次女が乗って眠りについていました。たあいのないことですが、その時「これはきっとずっと忘れられない、幸せな光景」と、確信していました。
いまでは、子育ても終わりその後も、かけがえのない思い出はたくさんできましたが、寝る前の最高に幸せな思い出はこれからもずっと「わたしの宝物」です。